
先日、市民大学のアートコースの1日講師ということで、市原市に行ってきました。参加者の方に作品の解説を行い現代アートを勉強してもらうという回。生徒さんは40代から80代の方々。上総牛久駅周辺に設置されているアート作品を一緒に見て回り、その作品の成り立ちやコンセプトなどをお話しします。面白いと思ってくれる反面、80代の参加者の方は、これの何がアートなの?花とか風景とを上手に描くのなら分かるけど、全くわからない。と質問を受けました。確かに小中学校で上手な絵が一番。と学んできた彼ら(私もですが)にとって現代アートと言うのはどのように理解すれば良いのか、悩むところだと思います。「美術」という名前が分かりにくいのかもしれないですね。「美しい」の基準は日々変化するわけだし、人によっても違います。今の時代は特にそこを大切にする時代ですよね。美術の歴史は壁画から始まり、宗教美術があり、ルネサンス、近代、・・現代と続いていくわけですが、それぞれの時代で作家たちは過去の価値観を打ち破る新たな表現方法を模索してきているわけで、現代もそれは変わらないのです。質問してきた紳士は書道をやっているということで「書道も突き進んでいくと整った文字では飽き足らず、崩したり擦れさせてみたり。ある時『決まった!』って思う時あるじゃないですか」とお話しすると、なんか納得してくれました。

その紳士は最後に千田泰広さんの「Analemma」を鑑賞し、「あの世ってこんな感じなのかなぁ・・・」と感想を漏らしていました。2027年の春には房総国際芸術祭が開催されます。千葉県の中で色々な表現方法の作家さんを一堂に見ることができる良いチャンスです。乞うご期待。
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