千葉美もとやま校長ブログ

千葉美術予備校の本山ひろ子が受験のこと、日々感じたことを綴ります。

浪人生の頃、デザイン工芸科で受講していましたが、私が通っていた予備校のデザイン工芸科の講師は色々な科の先生がいました。とても印象的だったのは油画のおじいちゃん先生で、平面構成や着彩など色を使う授業の時の指導が専門でした。彼はセザンヌを崇拝していて、筆使いや配色、構図についてよくセザンヌを例に挙げて教えてくれました。他には日本画を描く先生もいて(今は芸大のデザイン科の教授やってるぽいです)彼の作品からの、日本画の大家の作品もよく参考にしたのを覚えています。セザンヌも良かったけど、私は日本画に夢中になりました。特に好きでよく参考にしていたのは上村松園や奥村土牛、福田平八郎も好きでした。工芸の試験では野菜や果物、花を描くことが多いのですが日本画家が描くそられは本当に可愛らしくて、温かくて、神聖で。こんなふうにモチーフを描きたい。と思っていました。今の季節、竹藪の中には小熊の手のような毳毳(けばけば)がニョキニョキ出ています。可愛らしく神聖で愛おしい。福田平八郎の「筍」知らない人は画像検索してみてください。彼はこの季節、竹藪に入ってこんな筍を見つけちゃったんだなってわかるはず。でもね、残念ながら入試は竹藪の中で描くことはないですよね。閉め切ったコンクリートの部屋の中で描かなくてはならない。だからイメージ力が大切なんです。目の前のモチーフをいかに上手に描くか。ではなく、そのものの生命力を描かなくてはならない。皆さんは目の前のモチーフを前に、どうやってイメージを膨らませますか?

愛おしいと思いつつもバッサリ切って、茹でていただきました。

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