千葉美もとやま校長ブログ

千葉美術予備校の本山ひろ子が受験のこと、日々感じたことを綴ります。

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  • 虎の巻〜国立歴史民族博物館〜

    千葉美の夏期講習には「虎の巻」という講座があります。その一つとして、7月18日に佐倉の歴博に行ってきました。日本に存在する国立の冠を持つ博物館は数少ないですが東京、京都、奈良にあります。日本の歴史を語る上で、それらの地域に存在するのはなんとなく理解できるのですが、私たちの住む千葉県にもあるのをご存知でしたか?中学生くらいの頃から、なんでこんなすごい博物館が千葉県にあるんだろうって思ってました。久しぶりの歴博はあの頃より各所がリニューアルされており、かなりの見応え。民族の歴史なので先史時代から始まります。当時の生活の様子が再現されているんだけど、ここがすごい。すごいんです。

    おばあちゃんの手が。。夏期講習で手の模刻をやったみんなにこれは近くで見てほしいです。気温が低かった時代だとのことで、アカギレまで再現されています。近くにはメイキングの動画も流れていました。歴博は6つの展示室で構成されているのですが、第2展示室まで3時間近くかかってしまいました。もうこの辺りで満腹感が。

    レストランで古代カツカレーを窪田先生と一緒に食べ、その後江戸時代に向かったのですが、家屋の様子がジオラマになっていました。上の写真はジオラマの中の畑のナス。ちゃんと3本仕立てになってて(ナスの3本仕立ては調べてください)全部茎のつき方が違う。(1本3㎝くらいのミニチュア)恐るべし歴博。

    もうね、展示物がすごいです。これは干物を仏様に見立てているもので、よく見ると鮑のところに顔が彫ってあるんです。なんじゃこりゃの世界。ここは国立の博物館ですよ。もちろん真面目に展示されています。このあと撮影禁止だったので写真は撮れなかったのですが、三越デパートのおせち売り場に続きます。たまたま誰もいない展示室だったので、トワイライトゾーンに入ってしまったのかと思ってしまい、入り口まで戻りましたよ。大真面目に私たち民族の歴史として展示されています。

    今じゃMRIで体の隅々まで見れてしまいますが、こんな風に研究されていた時代もあって、今があるんですね。研究員の方の尽力に賞賛です。

    スマホでなんも検索できちゃう今の時代ですが、検索って、自分でキーワードを入れるでしょ。博物館にはここに来ないと存在すら知らないものがたくさん詰まっています。想像もできていない新しい情報を脳にインプットしていく感覚。

    歴博が佐倉にあるというのがとても誇らしいと感じました。ものづくりをする人にとって、言葉では伝えきれない感動が詰まっていますので、ぜひ一度足をお運びください。

  • 壁を打ち破る

    こんにちは。なかなか梅雨があけない関東ですが皆様いかがお過ごしですか?私は現在アトリエを制作中です。アトリエを建てるための基礎工事のための下地作りをやっています。

    51歳。一つ破らなくてはならない壁にぶち当たったので、梅雨の晴れ間、気温33度の中、壁に挑んでみました。まずは大きなハンマーを使って、一つ一つのブロックを崩していきました。周りのブロックが随分緩んできたので、助っ人を呼んで最後は手で思いっきり押す作戦。

    人生って壁の連続です。めんどくさいし、暑いし、めんどくさいしと思って延ばし延ばしでしたがやってみると案外できちゃったりして。壁を破った時の爽快感は格別でした。

    実際はその後に残ったガラを砕いて運ぶ作業の方が何倍も大変でした。

    夏期講習が始まり、みんなは毎日が壁の連続でしょう。やっとの思いで一つの壁を越えたと思ったら、翌日にはもっと大きな壁が待っている。一つ一つの壁を破っていくことで、知らないうちにものすごく大きな壁を破る力がついてくる。みんなにとってそんな夏になりますように。

  • デッサンって必要ですか?

    7月5日(日)「特別講演会 デッサンって必要ですか?」が開催されました。初回は、株式会社乃村工藝社の中川さんにきていただきました。主に受験時代から現在のお仕事の内容まで、とてもわかりやすく解説してくださり、受験生だけでなく保護者の皆さんや私たち予備校で仕事をする者にとってもたくさん刺激をいただくことができました。特に動物に興味のある私としては、千葉市動物公園、動物科学館のお話が面白く、まだまだお話を聞きたい気持ちでしたが、今日は受験生みんなのための会だったので、質問は我慢しました。

    毎日の生活では1分、1時間という短い単位の時間に追われていると思いますが、こうして10数年の時を経て人が成長していく流れを見てみると、その1分1秒を経験して今の彼女があるんだなぁ。としみじみ。彼女との1番の思い出は、伊吹島でチャンカパーナの振り付けを教えてもらったことですね。もう覚えてないですが。

    さてさて夏期講習が始まります。講評での苦い経験、これでいけると実感できた一瞬。その一つ一つがみんなの将来に繋がっています。一度きりの2026の夏。精一杯満喫しましょう。

  • ニワトリを描く

    千葉美は千葉と津田沼に2つの校舎があります。普段はそれぞれの校舎で授業を受けていますが、1学期最後の課題ということもあり、梅津先生のアイデアで基礎科のみんなが千葉校に集まってニワトリを描きました。もちろん、モデルは我が家から連れていきました。

    生まれて1年のシロガミ。我がアトリエを出るのは生まれて初めて。もちろん車に乗るのも、外の世界を見るのも初めて。興味津々のご様子でした。

    今回は2羽ニワトリを連れていきまして、本当はオスのニワトリを連れていきたかったのですが、ビルの他のテナントさんにご迷惑がかかるだろうとのことで、女の子に。こちらは茶色のメイ。デモンストレーションで油画の佐伯先生も参加してくれました。講評会では本当に魅力的な作品が並び、それぞれ違う感性でニワトリを観察しているのがよくわかります。本当にどれも素敵でした。こんな風に私も描きたいって本当に思いました。

    11月には基礎科の特別講座があるそうです。そこではぜひ雄鶏をみんなに描いてもらいたいです。

  • 千葉市動物公園

    昼間部生が取材に行くと言うので、私も千葉市動物公園に20年ぶりくらいに行ってきました。動物科学館は2025年にリニューアルされたとのこと。しかもそのデザインには千葉美の卒業生が関わっているということも聞き、これは行かなくてはと思ったのです。

    館内には熱帯雨林について学ぶための様々な仕掛けが施されていました。読んでなるほど。と感心することが多く、丁寧に読んでいくと3時間くらいかかりましたが、世界が抱えている問題や動物園が抱える問題が順番にわかりやすく理解できたように思えます。

    科学館のエントランスに展示されている巨木のレプリカ。これ現地で型取りしてきたとか。。。おいおい。凄すぎるぜ。。

    この場所を作るに至った職員さん、研究者、乃村工藝社の想いがこちらにも掲載されていますので、千葉市動物公園に行く前にぜひ読んでみてください。

    https://www.nomurakougei.co.jp/scenes/page/7587

    7月5日には千葉美の卒業生であり、こちらのデザインを担当したみんなの先輩ををお招きして予備校内で講演会も開催します。みんな来てくれるといいな。

  • C1コンクール

    千葉美では、毎年2回「C1コンクール」を開催します。かれこれ20年ぐらいやっているでしょうか。基礎科から浪人生までが同じモチーフを同じ時間描き、順位を決めます。小さな予備校だからこそできるこのコンクール。今回は100名が参加しました。6月20日は津田沼校舎に集まり講評会が開催されました。普段はそれぞれの科の中で競い合っているわけで、違う科の人と競い合うというのは受験ではあり得ない話。けれど、大学に入り、その後の世界では専攻科なんてものは関係ありません。良いものを作った者が評価されるというのが美術の世界です。たがか予備校内のコンクールと侮るなかれ。どんな場面でも自分が持っている力を120パーセント出すこと。これが大事なんです。

    今回、1位から3位の人には副賞としてツナギをプレゼントしました。私、作業服って一番大事だと思うんです。作品を作る時に汚れとか人の目とか気にしないで、目の前の作品に集中できる。ツナギを着ていれば、どこでも座れるし、いざとなったら筆の水を拭うことだってできる。私たちにとっての作業着とは「戦闘服」なんです。このツナギを絵具でいっぱい汚して、受験に向かってほしい。そんな思いで今年はツナギにしてみました。ちなみに私の戦闘服は「モンペ」です。この話はまた今度にしましょう。

    腕の部分には「C」のワッペン付き。これ着たい人は次の「C1」ぜひ勝ち取ってくださいね。

  • 3Dスキャンされた本山校長

    先日のちばみんフェスで、3Dスキャン体験を行いました。スキャンをしてくれた仲間から画像が送られてきました。(ちなみに彼はデザイン科出身です)3分間の中で動いてしまったところはデータが変になっていますね。

    そこから3Dプリンターで出力するためのデータが作られます。完成予想図はこんな感じらしいです。デッサンを描く時、客観的に見る目が必要だって、先生に言われることないですか?離れて自分の作品を見るのも、そのためです。自分って鏡で見たり、写真で見たりすることがあるけど。なかなかこういう機会ってないですよね。こうなると、もう「私」ではなく。「校長の本山さん」って感じですね。完成が益々楽しみになってきました。

  • ちばみん

    6月15日は千葉県民の日ですね。14日はかずさアカデミアホールにて「ちばみんフェス2026」に参加してきました。私たちのチームで担当したのはチーバくんの巾着塗り絵やイカ鋳造のキーホルダー作り、3Dスキャンの体験コーナー。予備校に通う学生も何名かお手伝いに参加してくれました。想像を超えるお客さんの数で、用意していた数はお昼前には全て捌けてしまいました。こういう時、助けになるのは同じ志をもった美術仲間であると実感するもので、特にレクチャーせずとも、その場の簡単な説明でみんなテキパキ動いてくれました。そこは手伝ってくれた予備校生たちも同じく。

    最後に私も3Dスキャンを体験。同じポーズを3分間持続しないといけないとのこと。うっかり息まで止めてしまっていました。このほかにも消防署がやっている火事場のVR体験もやってきました。こちらはすごく怖かったけど、体験するってほんと大事だなって実感しました。

  • 市民大学

    先日、市民大学のアートコースの1日講師ということで、市原市に行ってきました。参加者の方に作品の解説を行い現代アートを勉強してもらうという回。生徒さんは40代から80代の方々。上総牛久駅周辺に設置されているアート作品を一緒に見て回り、その作品の成り立ちやコンセプトなどをお話しします。面白いと思ってくれる反面、80代の参加者の方は、これの何がアートなの?花とか風景とを上手に描くのなら分かるけど、全くわからない。と質問を受けました。確かに小中学校で上手な絵が一番。と学んできた彼ら(私もですが)にとって現代アートと言うのはどのように理解すれば良いのか、悩むところだと思います。「美術」という名前が分かりにくいのかもしれないですね。「美しい」の基準は日々変化するわけだし、人によっても違います。今の時代は特にそこを大切にする時代ですよね。美術の歴史は壁画から始まり、宗教美術があり、ルネサンス、近代、・・現代と続いていくわけですが、それぞれの時代で作家たちは過去の価値観を打ち破る新たな表現方法を模索してきているわけで、現代もそれは変わらないのです。質問してきた紳士は書道をやっているということで「書道も突き進んでいくと整った文字では飽き足らず、崩したり擦れさせてみたり。ある時『決まった!』って思う時あるじゃないですか」とお話しすると、なんか納得してくれました。

    その紳士は最後に千田泰広さんの「Analemma」を鑑賞し、「あの世ってこんな感じなのかなぁ・・・」と感想を漏らしていました。2027年の春には房総国際芸術祭が開催されます。千葉県の中で色々な表現方法の作家さんを一堂に見ることができる良いチャンスです。乞うご期待。

  • ニンニク

    台風が来るということで、急いでニンニクの収穫をしました。そんなに大きくならなかったけど、まぁ自分で食べるのには良いかなというサイズ。

    予備校生のころ、立体構成でニンニクを粘土で作りました。1個くらいなら1時間くらいで模刻ができるかな?おしりのぷりっとしたハリを出して、薄皮の部分を丁寧に作ると、グッとニンニクらしさが出るもので。本物のニンニクを作るようになって栽培には7ヶ月もかかるということ。たくさんの肥料が必要だということ。そして、めっちゃ根っこがボーボーだということ。を知りました。